ダニアレルギー
ダニアレルギー
ダニアレルギーは、ダニのフン、死骸、脱皮殻などに含まれるタンパク質が原因で起こるアレルギー反応です。特に夏に繁殖したダニの死骸やフンが秋に乾燥し、チリになって空気中に漂うことで、これを吸い込んだ人に起こるアレルギーです。ダニのいる環境であれば、季節を問わず年中いつでも症状が現れます。ダニアレルギーは、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、ぜん息、アレルギー性結膜炎などの原因となるため、様々な疾患を併発する前に対策を取ることが重要です。
ダニアレルギーの症状は、呼吸器系、眼、皮膚など多岐に渡ります。
これらの症状は、ダニのアレルゲンがどれだけ身近に存在しているか、加えて個人のアレルギー反応の強さによって異なります。
ダニアレルギーの原因はダニ(チリダニ、ヒョウヒダニ)の死骸やフン、殻です。
ダニは湿度50%以上、温度20~25℃程度の環境を好み、布団、カーペット、マットレス、ぬいぐるみ、畳など、ホコリが溜まりやすい場所に多く生息します。生活環境も影響し、フケや垢、ホコリや髪の毛などを餌とするため、ペットを飼っている家庭や、掃除が行き届いていない家庭ではダニの繁殖が盛んになり、発症リスクが高まります。
かゆみや咳、鼻水といった症状を一時的に抑える対処療法になります。抗アレルギー薬では、根本的なアレルギー体質の改善を行うことはできません。
ダニアレルギーによるアレルギー性鼻炎がある場合は、舌下免疫療法がおすすめです。自宅で舌の下に錠剤を投与するだけの治療です。ダニの舌下免疫療法は1年中いつでも治療開始が可能ですので、気になる方はお問い合わせください。
舌下免疫療法は、治療期間は長期間に渡りますが、アレルギー体質自体を根本的に改善することが期待できる治療法です。7割以上の人に効果がみられます。
ダニアレルギーを予防したり、症状を軽く抑えるためには、なにより、ダニ、ダニの死骸・フン・脱皮殻の量を減らすことが大切です。
目に見えない小さな生き物のため普段は意識しにくいですが、特にアレルギー体質のお子さんがいるご家庭では、適切な対策を行うことでダニアレルギーリスクを減らすことができます。
掃除機をこまめにかけ、ダニの死骸やフン、ダニの餌となるホコリなどを取り除きましょう。掃除機はなるべくHEPAフィルターつきのものを使用すると有効です。
掃除後はもちろんのこと、定期的な換気で空気を入れ替えましょう。ダニは湿度が高く空気が動かない環境を好みます。